【酷道ライド】旧国道418号線

f:id:mot3:20170308005406j:image

 

国道418号とは福井県大野市を起点とし、長野県飯田市を終点とする一般国道である。

 

現在は立派な代替道路が整備され廃道となっている八百津から恵那へと抜ける”黒瀬街道”は路面が荒れ果てており、その荒廃ぶりから一部酷道マニアからは”キングオブ酷道と呼ばれ親しまれている。

日本三大酷道の一つとも…

 

国道として限りなく不名誉に近い称号を与えられ、有名心霊スポット”二股隧道”を有し、数多の物好きを楽しませてきたこの区間近い将来ダム湖に沈み、その役目を終えます。

 

消え行くこの道を自分の脚で見納めようとロードバイクで走ってきました。

 

自宅から2時間程で丸山ダムへ到着、ここから潮南の分岐点までヒルクライム

恵那方面との分岐を右に曲がり、今度は山を下っていきます。

f:id:mot3:20170306222754j:image

 

f:id:mot3:20170228230822j:image

序盤はこんな感じ。美しいですね

 

さらに下って行くと廃道然とした路面が現れます。

舗装は剥がれ、砂利と落ち葉が散乱し放題のつづら折れの道、斜度は10%を軽く超えている…

しかもめちゃくちゃ長い

落車しなかったのが奇跡とも思える道に写真を撮る余裕などありませんでした。

何度も引き返そうと思いましたが登れる気がまったくしなかったので下るしかなかったんです。

一部区間では砂利に流されるまま滑り降りてました。

わざわざ潮南まで登ってから下って旧道入りしたのはこの坂を登れる訳がないからです

どう考えてもロードバイクで通行する道ではありません。

 

憔悴しきった頃に旧国道に辿り着きました。

f:id:mot3:20170228232328j:image

 

恵那側は巨大落石によって道を阻まれ、終着点の笠置ダムではフェンスによって通行阻止される為、写真右側の丸山ダム方面へ進みます。

 

f:id:mot3:20170228232830j:image

舗装などありません

 

ぬかるみ、落ち葉に無数の石f:id:mot3:20170228233047j:image

小さな洗い越しまで

洗い越しとは、川に橋を架けずに道路と川が平面交差している構造のことである。

こちらは自然にできたものですが…

 

 

 

f:id:mot3:20170306222551j:image

 

 さて酷道走行の不安点として荒れ果てた路面によるパンクがあります

ただでさえ砂利道の中で、なかなか鋭利な石が上を向いているので路面を良く読んで慎重に進んでいきます

どう考えてもロードバイクで走る道ではありません

f:id:mot3:20170228234510j:image

ボントレガーのタイヤ、R2は耐えられるのか

タイヤへの負担を減らす為、常に腰を浮かせて膝を軽く曲げ、人間サスペンションを駆使して進みます

 

f:id:mot3:20170301004517j:image

 

f:id:mot3:20170301004622j:image

 

自然に還りつつある景色と共に愛車を撮影しながらふと岩壁を見ると

f:id:mot3:20170301003226j:image

 

 

f:id:mot3:20170301003344j:image

なんでもない場所におはじきが一枚接着剤(?)で貼り付けられている

 

意味不明で気持ち悪…

 

 

 

 

路面の酷さと対照的に木々の隙間から見える深沢峡の緑

f:id:mot3:20170228235024j:image

まさにバスクリン

この景色を求めてやってくる人も多いでしょう

 

 

ところで418号線の国道標識は見つかりません

撤去されてしまったのか…残念。

 

ユニークな標識はありましたよ

 

f:id:mot3:20170228235220j:image

路肩弱し

 

何度も言いますが決してロードバイクで通行する道ではありません

 

 

 

f:id:mot3:20170228235345j:image

 いくつも橋を越え

 

f:id:mot3:20170228235446j:image

景色も開けてきました

 

f:id:mot3:20170228235525j:image

唐突に現れる二股トンネル

 

人柱云々の都市伝説で、岐阜の有名心霊スポットの一つ。

距離は然程ありませんが内部で湾曲している為、中は昼でも真っ暗闇を体験できます。

f:id:mot3:20170228235833j:image

あまりの暗闇ぶりに背後に嫌な気配を感じつつ無事通過。

 

このあたりからは舗装路面が復活し、視界も開けてきます。

f:id:mot3:20170301000232j:image

 

そして有名なこの青看板

f:id:mot3:20170301000357j:image 

ここまで来ると一安心

路面は一般道並みになり、かかる橋も近代的に

f:id:mot3:20170301000529j:image

橋から覗くと

f:id:mot3:20170301000610j:image

緑一色

 

 

久々の快走路を飛ばして旅足橋へ

f:id:mot3:20170301000734j:image

彼方にゴールの丸山ダムが見えますね

 

名残惜しくもゴール

 

 

 

と、思っていました

 

 

 

f:id:mot3:20170301000529j:image

この写真

 

 

全面通行止め

 

 

この区間は年中工事看板が立っている為まったく気にしていませんでしたが

ほんとに全面工事中でした

 

仕方なく青看板まで戻り

f:id:mot3:20170301000357j:image

 

左の恵那方面へ進みます

初めての道ですが何処に抜けるのか…

 

いきなり坂になりますが6%程度の勾配で、淡々と登れます

f:id:mot3:20170301001812j:image

 

途中、棚田の廃墟と遭遇

f:id:mot3:20170301001900j:image

 

なかなか終わらない坂に焦りを感じ始めた頃

f:id:mot3:20170301002136j:image

民家を発見

 

f:id:mot3:20170301002309j:image

良い景色

 

結局道は潮南の少し手前にまで戻っていました。

 

f:id:mot3:20170301002449j:image

無事、現行国道に復帰

 

とんでもない悪路に耐えたボントレガータイヤに感謝しつつ長いダウンヒルを終え、帰路へつきました。

 

消え行く酷道ライド

冷や汗の連続でしたが良い思い出になりました

 

 

二度とやりませんが

 

 

走行記録

走行距離 : 140.7km

平均速度 : 22.3km/h

最高速度 : 51.5km/h